
ご挨拶
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私たち人間は古来より自然の中で生きてきた…というより生かされてきました。
その自然によっては、今のこの私を含め、この世の中のものすべてが刻々と姿・形・状況を変えさせられてしまいます。
方丈記の中で鴨長明は「淀みに浮かぶ泡沫」と表現しています。
言うならば私たちは「心を宿した泡沫」のようなものなのかもしれません。しかしそれも大自然の、仏のご意志に違いありません。
心の窓を通して感じ見る我々。ならばその「心」も仏さまから頂いた大切なご縁です。
その心を通すと、すべてのものには仏縁が宿り、それは単なる「人」「物」「景色」ではなくなるのです。
例えば「お焚き上げ」という儀式を通して皆様に日々の安らぎをお念じ申し上げます。
あるいは「永代供養」も同じことです。
時を越え時代を越え宗教を越えて生き続ける儀式…。
それが「お焚き上げ」だったり「永代供養」というご供養なのです。
当寺「能持院」は歴代の細川家をお祀りする栃木県の山奥にある大自然豊かな、曹洞宗寺院です。
こちらには初代将軍興元から九代目の興貫までの墓所がございます。またそれぞれの墓所には墓標として杉が植えられており、石燈籠には没年月日が陰刻されています。
これは栃木県の指定文化財(史跡)にも指定されているものです。
このような指定文化財を擁する寺院であるとともに、先の「お焚き上げ」や「永代供養」といったご供養を大切に扱い、またそのような儀式を通し、いつの時代も変わらない、人々の心の拠り所となるような寺院であり続けたいと思っております。
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